シーズン8、チョッキマリルリで結果を残すことができました。その経験を活かし、マリルリについての考察をまとめておきたいと思います。育成する際の参考にしていただければと思います。
かわいい。
なお、ここから先の考察はちからもちアタッカーを前提としています。
【1.努力値について】
①HAベース
最安定。ダイマックスをすることでさらに耐久に磨きがかかります。トリルエースで使う場合もこれですね。言うまでもありませんが、ダウンロード対策は忘れないようにしましょう。
②S調整(無振りポリ2抜き)
個人的にはちょっと微妙だと思います。ポリ2にどくどくがあれば上から身代わりを貼って有利に立ち回ることが出来たかもしれません。ですが現環境だとどうせダイアタックでSを下げられるのであまりメリットがないように感じます。
③ASベース
とびはねるを採用しダイジェットを積む型ならS振りは一考の余地ありです。準速ならば1積みで最速ロトムを抜けます。この場合はドリュウズが抜けないのが残念なところです。またこの型は意表はつけると思いますが、ぶっちゃけ「他でよくね?」感があるのとグラススライダーが辛すぎるのが難点です。
【2.持ち物について】
いくつか候補があります。
特殊相手にかなり強くなります。個人的に一番おすすめ。ポリ2と対面することも多く、キッスにも強く出れるため、有用に働く場面は本当に多いです。
②ラムのみ
有力な候補の一つ。ドラパの初手鬼火を警戒するならこれです。私自身も悩んだのですが、2ターン目以降ダイフェアリーで状態異常ケアができること、使いたい補助技が特にないことから不採用としました。ラムのみを持たせるなら補助技を入れたいですね。ダイウォールできるのはチョッキにはない強みです。
③いのちのたま
火力を重視するなら。トリルエースやASダイジェット型ならこれかと。ただし確定2発になってしまう技が増え、想像以上にもろくなってしまいます。
④こだわりハチマキ
ダイマ中は効果がありませんが、ダイマ解除後に雨鉢巻きアクジェを打てるというのは他にはない強みです。ただし、Sの低いマリルリはダイマ中に3発被弾することが多く、解除後はアクジェの上からミミッキュの影打ちなどで倒されることも多いです。裏に先制技を安定して受けられる枠があるといいですね。
⑤オボンのみ
マリルリといえばオボンをイメージする人も多いと思いますが、ダイマックスの登場によりはらだいこ+アクジェでは倒せない相手がかなり増えました。またせっかくはらだいこを決めてもゴリランダーに上から倒されてしまうのもつらいところです。ダイマックスとの相性もそこまで良いとは言えず、明確に確定数が変わる仮想敵がいる場合以外は正直イマイチかと思います。
⑥うしおのおこう
ノーリスクのアイテム。上記のアイテムが他に取られている場合ですね。
⑦リンドのみ
ゴリランダーを心から憎むあなたに。
⑧弱点保険
決まれば強いですが、他のサポートがないと耐久が結構厳しいです。そして他でサポートをするならはらだいこの方が強そうです。
【3.技について】
基本的に確定枠。抜くならアクアブレイクですかね。タイプ相性では無効化されない一致ウエポンが2種類ある、というのはダイマエースとしてかなりの長所です。
②ばかぢから
ダイマ型ならほぼ必須。ナットへの打点にもなります。裏のゴーストに引かれる可能性はつねにケアしておきましょう。
③とびはねる
ゴリランダーへの打点にも。
ダイアタックで後続サポートにもつなげられます。
⑤アイアンローラー
防御を上げることもできるが、技範囲としてはイマイチ。キッスやミミッキュが特に苦手というわけでもないのでわざわざ採用する価値はというと、うーん・・・という感じです。追加効果もそこまで使い勝手がいいわけでもありませんし。
⑥あなをほる
こちらも上と同様、特防を上げられるが範囲は微妙です。これを採用するならチョッキでええんちゃうかという気もします。
⑦れいとうパンチ
実は個人的に要チェックの技。現状で刺さる相手はゴリランダーくらいですが、今後解禁されるガブマンダランドあたりがタスキを持ち始めたときのケアとしてワンチャンあると思ってます。自分も天候ダメージを受けますが、相手のタスキを貫けるのが偉いですね。
⑧補助技
有用なものははらだいこ、ほろびのうた、アンコール、みがわり、あまえる、こらえる、うたう、みずびたしあたりでしょうか。Sの遅いマリルリにはちょっと使いづらいものが多いですが、アタッカーのイメージが強いマリルリならば意表をつけるかもしれません。
与・被ダメージ計算実際例(ちからもちHA252、チョッキダイマックス状態で計算)
シーズン8使用率TOP10について対面での相性を見ていきましょう。
・対エースバーン
与:ダイストリーム 221.9~263.2%
被:AS珠ダイジェット 38.8~46.1%
CS珠ダイサンダー+EFダイサンダー84.2~99.8%
リベロでのタイプ変更を考えてもこちらの攻撃はダイマエースバーンに対し確定2発なので対面で打ち勝つことが出来ます。たすきカウンターやダストシュートに注意。
【対面評価・・・○】
・対ゴリランダー
与:ダイフェアリー 85.7~101.1%(耐久無振り)
被:ASGFグラススライダー 43.9~52.1%(GFの回復量込みで高乱数2発耐え)
ASGFキョダイコランダ 100.0~117.8%
ダイストリームに受け出しされキョダイコランダで倒されるルートが常に存在するため、相手パーティにいるとそもそも選出が辛かったりします。交代読みダイフェアリーでGFが消せれば後続で対処もしやすくなります。裏には必ず草技に受け出しできる枠を用意しておきましょう。
【対面評価・・・×】
・対ドラパルト
与:ダイフェアリー 211.0~250.3%(耐久無振り)
被:CS珠ダイサンダー 31.4~36.9%
AS鉢巻ゴーストダイブ 31.8~37.6%
耐久無振りドラパならダイマックスされても確1、向こうからの攻撃も確定3発となかなか良好です。しかしドラパルトは型が豊富なため、鬼火を撒かれたりゴースドダイブでダイマターンを削られたりとなかなか一筋縄ではいきません。やっかいですね。シーズン8では初手に出てくるドラパは鬼火持ちのタスキが多かったので引くことが多かったですが、初手ダイマ型だとこのムーブではかなり荒らされてしまいます。相手のパーティをよく見て型を見切らなければならないのが難しいところです。
【対面評価・・・○寄りの△】
・対トゲキッス
与:ダイストリーム+雨ダイストリーム
111.8~144.8%(耐久無振り)
93.2~109.8%(H252振り)
被:CSダイジェット 20.2~24.1%
CSエアスラッシュ 11.8~14.0%
CSダイソウゲン 29.4~34.7%
お得意様のひとつです。向こうからの攻撃はしっかりと耐える上、こちらの攻撃は無振りならダイマされても確2を取れます。雨を降らせることが出来るので朝の日差し型も怖くなく、エアスラひるみもアクジェで対応することができます。初手マリルリキッス対面が作れた時点でかなり有利に試合を進めることが出来ます。
【対面評価・・・◎】
・対ポリゴン2
与:ダイナックル 51.0~60.4%(HC252)
ダイフェアリー×2+ダイストリーム+アクジェ 101.8.~120.7%(HCダイマ)
ダイナックル+ダイフェアリー+ダイストリーム+アクジェ 125.9~149.1%
ダイナックル+ダイストリーム×2 95.6~113.2%(HB特化ダイマ)
ダイフェアリー+ダイナックル+ダイストリーム+アクジェ 90.5~107.6%
被:HCダイサンダー+ダイサンダー+EFダイサンダー 89.2~106.6%
HBダイサンダー+ダイサンダー+EFダイサンダー 71.0~84.4%
よくある対面です。ダイナックルとダイストリームで火力を上げながら殴るというのが基本ですが、型によってはダイサンダー3発で落とされるので途中でダイフェアリーでフィールドを書き換える必要があります。HCなのかHBなのかで立ち回りが変わってくるのですが、上の計算が示すように、リスクを背負いたくないなら初手ダイフェアリーで被ダメから相手の型を判別し技を切り替えていく、多少のリスクは承知で倒しに行くならダイナックルという感じでしょうか。実際にはマリルリのS調整を考慮しダイアタックから入ってくるポリゴン2も多いので、トータルでは初手ダイナックルが安定になりそうです。
【対面評価・・・○寄りの△】
・対ミミッキュ
与:じゃれつく 87.6~103.8% (耐久無振り 皮ダメ込みで確1)
ダイストリーム 28.8%~34.4% (H244B140アッキ発動ダイマ時)
被:A124+2ダイフェアリー 48.7~57.4%
A124+2じゃれつく 34.0~40.0%
A252特化+2珠ダイフェアリー 71.9~84.7%
A252ウッドハンマー 40.0~47.8%
環境にウドハン持ちはあまりおらず、撃たれた対面はほぼありませんでした。ダメ計は上のようになりますが最も警戒すべきは鬼火だと思います。実際の試合ではダイマ状態で対面するよりダイマが切れたところを剣舞影打ちで落としにくることがほとんどで、あまりダメ計算が役に立ったことはありません。(初手ダイマミミッキュという戦術はメジャーではないでしょうし・・・)逆に言うと、物理アタッカーに強いアッキミミッキュとダイマでぶつかり合う展開を避けられるという意味でも初手ダイマに向いていますね。ダイナックルをうまくすかされたりしないように気をつけましょう。初手マリルリで相手の先発を落とした後、アクジェでミミッキュの皮を剥げるのも高評価です。
【対面評価・・・△】
・対ギャラドス
与:ダイフェアリー 54.9~65.3%(威嚇込みH252)
37.6~45.0%(威嚇込みHB252特化)
48.8~57.6% (威嚇なし耐久無振り)
被:AS珠ダイジェット 40.8~48.3%
AS珠ダイソウゲン 58.9~69.8%
難敵です。威嚇を入れられるとダイフェアリーも大したダメージにならず起点にされかねません。こちらが降らせた雨をうまく利用されることもあります。とびはねるでダイマターンを枯らされたり、自信過剰ギャラにダイソウゲン+ダイジェットで起点にされたりと、基本的に不利です。マリルリを軸にする際の大きなネックとなるポケモンの一体なので、ロトムやパッチラゴンなどギャラドス選出を抑制できる枠を入れましょう。
【対面評価・・・×】
・対カバルドン
与:ダイストリーム 81.8~97.6%(HB特化)
被:無振りじしん 18.3~21.7%
一番のお得意様です。カバに起点を作らせないというのが初手ダイママリルリの強みですね。流行しているHBアッキカバもダイストリーム2発で落とせます。(むしろ一発目のダイストリーム耐えてくるカバの耐久が化け物)またあくびをダイフェアリーで無効化できるのも安心ポイントの一つです。エースバーンやジバコイルなどカバを誘う枠を採用して相手に選出誘導をしましょう。
【対面評価・・・◎】
・対ドリュウズ
与:アクアジェット 69.1~82.1%(耐久無振り)
ダイストリーム 89.4~106.0%(H108B92ダイマ時)
被:ASじしん 25.6~30.4%
A特化ダイスチル+2ダイスチル 108.8~128.4%
これまたお得意様です。ぶっちゃけマリルリがパーティにいる時点でドリュウズが選出されることは少ないんですが。砂も下から雨で消せるので怖くありません。とはいえダイスチルでBを上げられてからの弱保すなかきダイロックという線はさすがにちょっとキツかったりするので、警戒するならダイフェアリーから入るのもアリです。
【対面評価・・・◎】
・対ジバコイル
与:ダイナックル 67.7~80.2% (H振り)
ばかぢから 84.7~100.5% (H振り)
被:HC特化10まんボルト 38.2~46.2%
HC特化眼鏡10まんボルト 58.2~69.1%
HC特化ダイサンダー 56.5~66.8%
なかなか苦手な相手。素早さで抜かれている上にダイサンダーは2発受かりません。ダイストリームやダイナックルもダイマされるとわりと余裕を持って耐えられるのであまりうまくありません。しかしマリルリジバコ対面でジバコがダイマックスを切る場合は「切らさていれる」ケースも多いので、その場合は後続での切り返しがしやすいです。
【対面評価・・・×寄りの△】
いかがでしょうか。これでも考察のほんの一部分なので、また時間がある時にでもどんどん更新していきたいと思います。質問やご意見などありましたら気軽にどうぞ!